もしも国民が首相を選んだら 松沢成文[マガジンランド] 2012年5月11日 金曜日

今月に限ってマンガの推薦??と驚く人もいるでしょうが、この本は都知事候補として名前の挙がった松沢成文氏が描き下ろし、もしドラの漫画家が挿絵を描いたものです。首相公選制が成立すると、政治はどのように変わるのか、分かりやすく書いているので、中学生から読めるようになっています。読むと、ちょっと、表紙と中身にギャップがありますけどね。

オリンピックの身代金 奥田英朗 [角川書店] 2012年4月4日 水曜日

時は1964年のオリンピック前夜。日本中がオリンピックに狂喜するなか、一人の若者がダイナマイトを手に、テロを予告した。目的はオリンピックを人質にした身代金の要求という身勝手なもの。しかし、オリンピックという華やかな舞台の裏で、ぼろ雑巾のように使われる労働者の不平をその若者は社会に問いかけています。時代背景を丁寧な描写で描いているだけに、読めば昭和の映像を見るような情景の浮かぶ一冊です。

制服捜査 佐々木譲 [新潮文庫] 2012年1月26日 木曜日

北海道警の不祥事をテーマに多くの作品を世に出した著者。不祥事への対策として道警が打ち出したのは、警察官の定期的な配置換えでした。しかし、その弊害は主人公が赴任した十勝の農村駐在所でも、犯罪の見過ごしという形で表れていました。駐在警官として地域に目を凝らす主人公が見落とされた犯罪を見抜いていく本書は、現職警官にとっても教科書になるのではないでしょうか。

東京遂に勝てり!1936年ベルリン至急電 鈴木明 [小学館ライブラリー] 2011年11月29日 火曜日

1940年オリンピックの最終選考レースに東京が勝ち残っていたことをご存知でしょうか。国連を脱退し、孤立する日本が最終選考に残るには、関係者の凄まじい理念と情熱が各国を動かしていました。2020年東京オリンピックを目指す都の職員には必見の一冊ではないでしょうか。

決断できない日本 ケビン・メア[文春新書] 2011年10月20日 木曜日

「沖縄の人はゆるりの名人」と発言して、その職を解かれたアメリカ人外交官といえば、思い出す方がいるかもしれません。著者はアメリカ国務省の日本部長を務めていた親日家です。その彼がなぜ沖縄県民を「ゆすりの名人」と発言したのか?本書では、反基地活動家たちの陰謀による「でっちあげ」であると厳しく弾劾し、こうした「でっちあげ」を撥ね返す日米同盟の深化を求めています。日米関係の重要さを気づかせてくれる一冊です。