型破り官僚の本領発揮 2012年1月30日 月曜日

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日本最大の展示会場といえば、お台場の東京ビックサイトです。ところが、世界的の潮流は展示場の大規模化。40万平米の展示場ができるなか、8万平米のビックサイトは時代遅れになっています。
ビックサイトを所管する経済港湾委員会に所属する私は、ジュエリー・ベスト・ドレッサー賞を主催するリード社の石積社長から何度も「ビックサイトの拡張なしには景気の回復はない。狭い展示場は国益を損なう」と進言されてきました。
そんなビックサイトの新年会に来賓として招かれた今年、「ビックサイトの経営陣に挨拶して実情を聞いてみよう」と思い立って、新年会に出席しました。
「ああ、久しぶりにですね」と迎えてくれたのは元産業労働局長の島田社長(東京ビックサイト)です。京都の高僧のような風体からは想像できない明るい人柄は局長時代から有名で、私が記憶しているのは局長時代の連合東京での挨拶でした。
労働組合の幹部を前に都を代表して挨拶に立った島田局長は通り一遍の労働行政を語るわけでもなく、「実は私も最近、ハローワークに行ってきました」と切り出して、会場の注目を集めたのです。
「私も、もうすぐ定年ですから次の人生を考えようとハローワークに出かけましたが、60手前のオジさんが特技もなく窓口に行っても、紹介できるところは殆どないと言われちゃいました。厳しい労働環境を実感しました。」
本当にハローワークに出かけたのかどうかはわかりませんが、少なくても実感できるエピソードを引き合いに世間の労働環境の厳しさを語る島田氏の挨拶に好感を持ちました。「あの局長は面白いなー」議員の間でも有名になった局長が今はビックサイトの社長さんです。せっかく、外の世界に再就職したのですから、島田社長の本領発揮を期待し、民間からのリクエストに応えてもらいたいものです。型破り官僚の実力に注目しています。

人間日時計 2012年1月26日 木曜日

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とにかく寒いです。
12カ所の駅で毎回配っている私の「YUU刊」を配布するために、今朝は武蔵小山駅に来ました。
車についている温度計で、気温をチェックするのが最近の自虐的な日課になっているのですが、今朝は1度で、駅前は雪が残り、L字溝に溜まっていた雨水には氷が張っていました。
ささやかな救いはビルの谷間から指す、朝の太陽です。配りやすい場所よりも、日の差す場所を追いかけながら配る私は、人間日時計のようなもので、時間とともに移動していました。
通勤客の皆さんも、頑なに手がポケットに入っているため、簡単には「YUU刊」を受け取ってくれません。当たり前ですね。凍えた口元で「すみません」といって通り過ぎる方もいて、こちらこそ寒いときに行く手を阻んで、申し訳なくなるくらいです。本当にすいません。
それでも1時間ちょっとで150人の方々に受け取って頂きました。
読みたいといういうより、同情、憐れみ、励ましのつもりで、受け取ってくれた方々が大半のようでしたが。ありがとうございました。
ところで、今年の駅頭で一番困っているのは、西崎翔秘書です。寒修行のような駅頭に付き合ってくれるスタッフにはお礼の言葉もないくらいですが、彼が一向にコートを着てくれないのは困ったものです。口数少ない彼は高倉健のように「自分、大丈夫です」としか言わないのですが、気温1度で大丈夫なわけがありません。
今年の寒さに白旗をあげた私は早々にコートを着込んでいるので、スタッフがスーツ姿では、カッコがつかないだけでなく、秘書にだけスーツを無理強いしている悪い議員に映っていそうで、居心地が悪くて仕方ありません。「お願いだからコートを着てよ」に対して今朝も「大丈夫です」と、凍えた高倉健は健在でした。
誠に頭の下がることであります。

180億円削減の前に 2012年1月22日 日曜日

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「区のホールだってあるんだから、なんで今年も雅叙園でやるんだ?」
怒っていました。まだ怒りがおさまらず、「だいたい、その費用を区民に徴収することはおかしいでしょ!それなら、区のホールを使えばいいんだよ」
尤もな意見として伺ったのは、区の新年会の運用方法についてです。区の財政が逼迫し、180億円の財政削減案が示されるなか、区は無料で行っていた新年会を今年から3000円の有料にし、経費節約をはかりました。雅叙園での立食パーティーを考えれば、これまで無料で招待してきたことが大盤振る舞いのサービスだったわけですから、それ自体もっと早く見直すべきでした。
区民生活に影響が出るほどの赤字体質なのだから、遅きに失した有料化より、いっそのことホテルでの開催を見直すべきだというのは、区民感情に合ったご指摘だと思います。
そもそも無料を3000円の有料化で手直しする小手先の手法ばかりで、改革に大胆さが見受けられないから、区民は苛立ちを覚えているのではないでしょうか。
かつて都財政が悪化した際に、鈴木俊一知事は自らの給与を50%カットした上で、職員給与の引き下げを行いました。側近が「そろそろ給与を元に戻したらどうか」と進言しても、聞く耳を持たなかったと言われています。
財政が悪化した自治体においては、住民や側近を驚かすくらいの身を切る決断をリーダーが下さない限り、住民と心を一つに改革はできないでしょう。このことは区でも都でも国でも同じことが言えそうです。
今、目黒区では大きな決断が求められています。

オリンピックの提案書 2012年1月19日 木曜日

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「環境とコンパクト」と言っても「えっ?」とか「はあ」とか、気の抜けた反応しか返って来なかった記憶があります。前回のオリンピック招致では。
「一体、なんのために東京でやるのか?」最後までわからないまま、その疑問は「政治家が美味しいおもいをするためじゃない?」のような疑惑にさえ発展していました。
その「なぜ?」を解消し、誰もが納得できるオリンピック招致にするために、少なくても私が納得できるようなオリンピック理念を書き上げようと、年末の休日を返上して書き上げたのが、「オリンピック招致実現に向けての提案書」です。
この提案書を書くにあたって、私が特に注意したことは2点です。東京一人勝ちにならないこと。オリンピックがハードインフラよりもソフトインフラの誘導剤になるようにすることです。
一点目を具体的な提案でいうと、例えば観光導線を地方に誘導する仕組みづくりです。折角、オリンピックが東京に来ても、初来日した外国人旅行者が混雑と喧騒に揉みくちゃにされたのでは日本の魅力が伝わりません。東京IN、東京OUTの観光導線ではなく、福島IN、東京OUTの観光ルートに誘導することで、風光明媚な温泉地の魅力を存分に味わって貰える上に、被災地も多いに潤う循環を生み出せるのではないでしょうか。
もう一点は、オリンピックを通じて世界に誇れる日本の伝統的な文化に新風を吹き込み、世界に向けて積極的なセールスをかけて行こうということです。
そのキーワードを「大江戸ルネッサンス」と定めました。江戸時代には庶民文化が花開き、大相撲が芸術的競技として昇華したのも江戸時代でした。風呂敷、風鈴、扇子に浴衣などが華やかに装飾され、定着したのも江戸でした。当時の美意識を回顧し、新風を吹き込めば、持続可能な社会を目指す欧米人の琴線に必ず触れ、失われた日本人の心の拠り所となるものと確信します。
そうした文化的な観点からもオリンピック実現に向け提案している内容ですので、少なからず招致計画に反映されるものと期待しています。皆様にもご一読くださいますようにお願いいたします。
http://www.togikai-minsyuto.jp/ori01.pdf

ジュエリー ベスト ドレッサー賞 2012年1月12日 木曜日


第23回ジュエリー・ベスト・ドレッサー賞に来賓として出席させてもらいました。
主催はリード・エグジビジョン・ジャパン株式会社といって、年間53本の見本市を企画、運営している会社ですから、東京ビックサイトにとっては最大のお客さんということになります。私がベストドレッサー賞の授賞式に招かれたのも、年々拡大する授賞式の規模に、ビックサイトのキャパシティーが追い付かなくなっている現状を認識してもらうことだったようで、見事に1800人の来場者で会場はあふれていました。
特に今年は武井咲さんや米倉涼子さんといった日本の女優さんたちだけではなく、スポーツ界からはサッカー日本代表の本田圭佑選手や、韓国からは少女時代のメンバーが受賞者として登場したため、トップスターを一目見ようと、多くの関係者が会場を埋め、宝飾展に賑わいを与えていました。これが主催者である石積社長の戦略のようです。
私はてっきり、ベストドレッサー賞はジュエリー業界やテレビ局などが主導して始めたものだと思い込んでいたのですが、企画し、運営しているのはリード社でした。23年前に国際的な宝飾展を日本で初めて開催するにあたって、集客力を高め、知名度を向上させるために思いついたのがベストドレッサー賞の同時開催。その時代を代表する女優さんたちを招いて、ジュエリーを贈ることで、受賞者もジュエリーを提供するスポンサーも、テレビ局も来場者も喜ぶ仕組みを作ったわけです。来賓で呼ばれて浮かれている私もですが。
特にここが「ミソ」と思えたのは、世界的なジュエリーバイヤーを壇上に上げて、受賞者のエスコート役にする演出です。中国に1600店舗を展開するようなバイヤーも、トップ女優のエスコート役が待っていると思えば、燃料費を惜しまずプライベートジェットを羽田につけることをためらいません、こうしたバイヤーが宝飾展に足を運ぶことで、一日に10億円単位の売買が成立するという循環ですから、企画力による勝利でしょう。
受賞会場で私と同じテーブルに座っていたジュエリープロデューサーがこんなことを言っていました。
「日本の宝飾技術は世界的にも非常に評価されています。私もこの宝飾展に来たのがきっかけで、今の仕事を始めましたから、出会いの場所であり、ビジネスチャンスなんです」
森ビルの森稔会長がよく、都市の魅力は単にモノの集積だけでなく、人の交流と情報によって、新たなビジネスが生まれ、文化が発信されるところにある、と言っていましたが、そのことを改めて気づかされました。行政が作るビックサイトのような「ハコ」も時に必要ですが、それ以上に、こうした交流の場所を魅力的に、効果的に演出する企画会社もまた、東京の磁力を高めるうえで欠くことができないということを僕らは認識しないといけません。もっともこうした仕事こそ、役所の苦手分野ですので、民間企業の強力な支援をする立場に徹するべきでしょうが。
浮かれながらも、授賞式の必要性をちゃんと認識して帰ってきました。 じゃんじゃん。