
ガスタービンから刑務所まで、この仕事に就いてから、普通は入れないような施設を頻繁に視察させてもらいました。得難い経験の数々です。
その多くは通常、立ち入りを制限しているところですが、中には一般の見学コースもあって、都内の穴場的なスポットもあります。その一つが防衛省見学でした。約2時間の見学コースのなかには、極東裁判が行われた市ヶ谷記念館も含まれていて、復元された講堂の中は、今も裁判に出廷した人々の面影を残しているようです。
さらに講堂には、陸軍ゆかりの展示物が並び、硫黄島を指揮した栗林中将が赴任地のアメリカから家族に送った絵手紙も披露されています。『硫黄島からの手紙』で披露されたあの手紙の実物です。「太郎、お父さんはアメリカにいます。アメリカには車がたくさん走っています・・・」と綴った絵手紙からは、日本人将校としてアメリカに赴任した栗林中将がアメリカの国力に感嘆している様子が伝わってきます。わかるほどに、アメリカの国力を陸軍一理解していた将校が、望みのない硫黄島で命を散らした皮肉を感じずにはいられません。
防衛省の見学コースは事前の予約で誰でも参加可能です。
硫黄島の手紙を見てから、見学すると、なおいいかもしれません。
http://www.mod.go.jp/j/publication/events/ichigaya/tour/index.html

















